モクチン企画では、ユーザーの皆様からの声にお応えして、日々レシピの改善・更新に取り組んでいます。今回の速報は、普段の改善とあわせて行っているレシピ開発の裏側を、新レシピ「ひろびろシャワールーム」改め、「ひとへやシャワー」を題材にご紹介します。
中途半端な広さに小さなバランス釜、周りには余ったスペースがそこここに。洗面台も公衆トイレのようんでいまいちパッとしませんね。
リサーチ編でも確認したように、ガス給湯器に交換し浴槽交換をするのはひとつの手ですが、メンテナンス性を考えると悩ましいところでしょう。もともとのタイルは全体に黒く、暗い印象がある上、一部破損もありました。
ひとくちに在来浴室といっても、物件ごとにひとつとして同じ状況はありません。大切なのは状況を見極めて、なるべく手数を少なく清潔感や明るさを作れるか、という点です。
さて、開発テストの結果、「ひとへやシャワー」はどのようなレシピとなったのでしょうか。テスト物件の改修後を見ながらポイントを確認していきましょう。
浴槽がなくなり広々と、またスッキリとした印象になりましたね。
今回のテストでは下記の工事を実施しています。
a) 浴槽の撤去
b) シャワー等の交換
c) 洗面台、水栓の交換、鏡の追加
d) 壁面へのバスパネル増し貼り
e) 床シートの増し貼り
このうち、dとeの項目は、今回の浴室が黒いタイルで暗かったこと、また破損部の補修が困難だったこと、また天井が珍しく木目パネルでこちらを残せばアクセントになること、から床・壁への増し貼りを実行しました。
手数少なく、しかし印象的なスペースを作ることが目的なので、明るめのタイルであれば、パネルやシートの増し貼りをすることなく対応するのがおすすめです。
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モクチンレシピは、そのレシピの名前も重要な要素です。前回のリサーチ編では、レシピの名称を仮に「ひろびろシャワールーム」としていましたが、詳細な仕様を決めていく中で名前を変更しました。今回のレシピは洗面台があったりタイルが使われていたり、浴室がひとつの部屋のような存在になることを目指しています。そこで、シャワールームを単に広げたという印象にならないよう、よりイメージを喚起する「ひとへやシャワー」という名前に決めました。部屋の広がりや使い方の想像が膨らむ名前になったのではないでしょうか。
こうして開発された「ひとへやシャワー」は、既存をどこまで残すかのデザイン的な判断や、機器選定がポイントになるレシピです。
モクチンレシピでは発注者さんと受注される工務店さんのコミュニケーションツールにもなる、詳細な図面資料を提供しています。資料には機器の品番や、タイルの活かし方や残し方の判断ポイントなどをご紹介しています。気になる方は、メンバーズ会員へのご登録をどうぞご検討ください。
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