特集レシピ改善速報
2019.03.15 
3月のレシピ改善速報──洗面台ハーフカット(デザイン編)

モクチン企画では、ユーザーの皆様からの声にお応えして、日々レシピの改善・更新に取り組んでいます。今回の速報は、普段の改善とあわせて行っているレシピ開発の裏側を、新レシピ「スッキリ洗面台(仮)」改め「洗面台ハーフカット」を題材にご紹介します。

前回の振り返り。ハーフカットの3ステップ!

前回のリサーチ編では、古くなったらまるごと交換しがちな古いシステム洗面台を、改めてしっかり観察するところから始まりました。ヒントは上下に分けることのできる製品のつくりと、劣化の程度が変わる素材の種類でしたね。

今回は「デザイン編」ということで、実際にどのような観点でレシピの詳細を決めていったのかご紹介します。


写真に写るのは色々な現場で見かける古いシステム洗面台です。コンパクトで使い勝手も悪くなさそうな一台ですが、上半分の樹脂劣化が激しいことになっています。


洗面台の上下を分けられるという前回の発見を元に、今回のレシピ「洗面台ハーフカット」では下記の工事を行います。

 (1) 古くなった上半分のミラー収納の撤去 
 (2) 撤去した箇所への鏡+棚の新設
 (3) 下半分の洗面台のクリーニング

存在感があるだけに、ミラーの部分が更新されるとぐっと印象が変わるのがポイントです。


ここが違う!システム洗面台にはない良さ


それではレシピの実際の写真を見てみましょう。




思い切ってシンプルに上半分は鏡だけ、木製の棚がアクセントになっています。壁面が広々として、システム洗面台と壁の微妙な隙間も、空間のゆとりのように感じられるようになりました。


部屋をいい雰囲気に改修しても、水回りはシステム洗面台でそっけないまま、なんてことも多いですが、こうして鏡が変わるだけで、洗面台も物件全体のデザインに加わります。

予算に余裕があれば、電球用のソケットを鏡の上に取り付けると、お化粧などする際により使いやすい明るさにすることができます。


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いかがでしたか?
システム洗面台のミラー収納は確かに便利なものですが、部分的な収納力を優先して部屋の印象がイマイチになってしまっては本末転倒です。今は「見せる収納」を実現するための雑貨が充実しているので、収納力を洗面台本体だけでカバーする必要はありません。

モクチンレシピは、「最小限の手数で、最大の効果を」という目標で開発しています。今回は洗面台を半分新しくしただけですが、洗面室だけでなく物件全体の雰囲気が変わるレシピになりました。
洗面台ハーフカット」は、レシピの手軽さと印象の大きな変化を感じさせたいと思い名付けています。

モクチンレシピでは発注者さんと受注される工務店さんのコミュニケーションツールにもなる、詳細な図面資料を提供しています。今回ご紹介している新レシピも、リリース後は他レシピと同様にダウンロードでお使い頂けるようになります。気になる方は、メンバーズ会員へのご登録をどうぞご検討ください。

また、モクチンレシピでこんな課題を解決してほしい、レシピのここが知りたい、などのお問い合わせはモクチン目安箱まで是非ご連絡ください。


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