特徴の無い一階の物件を、外構を活かして改修した物件

「リノベーション図鑑」では、モクチン企画が行った物件改修のポイントを解説しています。今回は、特徴がなく可もなく不可もなくといった物件を、シンプルに整えつつ、外構を活かしながら効果的に改修した事例をお届けします。木賃アパートはワンルームマンションの様にまったく同じ部屋が大量にある訳ではなく、多くの物件が4〜10戸程度で構成されており、それぞれの部屋と外部との関係、また1・2階によって部屋ごとに印象が異なります。外部空間を上手く活かすことで、内装に力を入れすぎなくても魅力的な物件はつくることができます。

今回は東京郊外にあるアパートの一階部分の部屋を改修した事例をお届けします。

それでは早速物件を見ていきましょう。


住宅街の奥まった場所に立地していました。


↑建物横の細い道を通り抜けて玄関側に向かいます。外壁に大きな傷みは見られませんでした。


↑共用ポスト。外壁は比較的きれいでしたが、鉄骨部やポストは劣化が目立ちました。意外とこういった部分がないがしろにされている物件は多くありますが、印象を左右する重要なポイントです。



↑玄関から居室方向をみた写真です。広めのワンルームになっており、玄関から奥までが仕切らず一体となっています。クロスは全体的にくすみが目立ちますが、床材の状態は比較的良好でした。


↑大きめの収納スペースと、中途半端に奥まったスペースが並んでいました。


↑室内奥から玄関側をみた写真です。全体的にシンプルながらも、これといった特徴が無い物件です。一方で周囲から緑が覗くのは好印象です。


↑ベランダ側にはスペースに余裕がありました。



以上が改修前の状態になります。

端的にまとめると以下の様な特徴・課題が見受けられました。

●室内は比較的整った印象だが、これといった特徴もない

●床材やキッチン等は既存利用可能

●共用部はゆとりがあり、また静かな環境で緑も感じられる

こちらを踏まえた上で、改修プランを検討しました。


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さて、ではこの物件がどのように変わったのでしょうか。早速見てみましょう。












いかがでしょうか?

元々のシンプルな印象は活かしつつ、「ホワイト大壁」で全体を整え、「チーム銀色」「ギンギラキッチン」を使いポイントを作りました。加えて、「ねじこみボックス」「ライティングレール」を使うことで、派手さはなくとも特徴のある物件に変わりました。








また今回の改修のポイントとして、ゆとりのある外部空間を活かして改修しました。

「まどからデッキ」「ゆるやガーデン」を使うことで外部空間との繋がりが生まれました。通常は人気のない一階の部屋ですが、外部を上手く活用する事で逆に魅力をつくっていくことができます。




最後に、さびてしまっていたポストは塗装し「木賃ナンバーズ」をつかうことでリニューアルしました。

こういった細かい部分も意識的に変えていくことで全体の整った印象が形づくられていきます。

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かくして、各部屋のバランスを取りながらポイントを絞って改修する事で、適度にメリハリ・変化の感じられる物件となりました。また外部空間を上手く活かす事で、一階ならではの価値・特徴を持った物件に仕立てることができました。


「アパート改修デザイン講座」「モクチンスクール報告書」では具体的な物件の物件の分析方法やレシピの組み合わせ方を学ぶ事ができます。こちらもぜひ参考にしてみてください!


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