特集CONNECT(トークイベント)
2023.07.21 
CONNECT #10 「まちを面白くするローカルメディアのこれから」[前半公開、後半会員限定]

CONNECT第10回では、micro development inc. CEOの守屋 真一さんをゲストとしてお招きしました。

それぞれの地域でリアルでのイベントが戻ってきましたが、それらのイベントやプロジェクトをうまく発信できずにいる、という悩みも多く耳にします。

地域プロジェクトの最新動向をお話を聞きながら、これからの不動産やまちづくりに必要なメディアの在り方について学び、

ローカルビジネスを進化させるアイディアを、楽しくディスカッションしていこうという回でした。


前半では会社の業務のご紹介から。「まちづくりというと“不動産をどうするか”に目が行きがちですが、あわせて“その不動産は誰が使うのか・誰が住むのか”に目を向けないとまちづくりにはならないですよね」という言葉が印象的でした。

業務領域について、さすがの美しいレイアウトのスライドでご紹介いただき、その整理や表現の仕方からも多くの学びがありました。


そして、東伊豆で行ってきた、具体の場づくりやプロジェクトのご紹介では、「使われなかった防災拠点」という初期ならではの教訓が多かった事例も。

メディアのテーマとして面白かったのは、回覧板のお話。オープンする拠点に置く家具をSNSで募集しても全く反応がなかったけれど、町役場の方に勧められて半信半疑で回覧板に情報を載せると、置ききれないほどの家具が集まったそうです。「届けたい方に合わせてツールを選定するべし。」を象徴するエピソードですね。この回覧板については、他にも“失敗談”や、今の運用までお話しいただきました。当初~現在の実際の回覧板もスライドでご紹介いただいたので、その変遷と併せてぜひご覧いただきたいです。


後半では、新規オープンするカフェの設計&インスタグラムの運用支援をした時の、投稿ルールなどをまとめたマニュアルまでお見せいただきました。具体的なノウハウが詰まっているプロの技には感嘆します。


そんな専門的な話と同時に、「これからのローカルメディアとは?」のトークも深まりました。守屋さんはメディアを運用する中で「とにかくニッチに。興味がある人だけに届けばいい。」というスタンスを大事にしているそうです。

不動産も、昔は地域で顔を見て物件紹介をしていたのが、全国的なWEBプラットフォームで検索される時代を経て、これからはよりニッチに・届けたい人に情報を届ける方法も重視されていくのかもしれません。

「でもニッチに絞るのって怖いですよね?」とか、「SNS運営に意欲を持つにはどうしたら?」というような。悩み相談のようなトークもしたので、ぜひ聞いて、共感したり突っ込んだりしていただきたいです。


最後には、メディアで情報を届ける以上に大事なこと、という発言もあり、非常に勇気づけられました。

具体的なノウハウも、深いテーマも盛りだくさんの回でした。


<動画の内容>

1. CONNECT趣旨、CHArのご紹介

2. 守屋さんプレゼンテーション

micro developmentg業務領域(05:08~)

東伊豆でのプロジェクト(24:30~)

3. ディスカッション

 ーローカルメディアのこれから、守屋さんの失敗談例(回覧板のお話)(44:40~)

 ーカフェの設計とSNS運用を行った話(57:20~)

 ーnoteに絞ったPJの背景、手数をかけない工夫のロゴデザインとは(1:06:50)

 ーローカルメディアの定義、守屋さんが大事にしていること。不動産業界とローカルメディア。(1:09:10~)

 ー運用で大事なスキル、SNS運用のモチベーション(1:19:00)

 ー実際の体験がよかった事例、情報が溢れる中での発信の変化(1:28:10~)

 など



*CONNECTは会員向けのイベントです。前半の自己紹介プレゼンテーション部分のみ公開しています。

*全編の動画は記事後半に掲載しています。ご覧頂くにはモクチンレシピのメンバーズ会員あるいは不動産会社向けコンサルティングサービス「パートナーズ」に参加していただく必要があります。

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メンバーズ会員:https://mokuchin-recipe.jp/terms/about/

パートナーズ:https://www.char-partners.jp/

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◆前半(自己紹介プレゼンテーション部分)のみ動画



■登壇者プロフィール

<ゲスト>

守屋 真一

micro development inc. CEO/一般社団法人超帰省協会共同代表


1990年神奈川県出身。「“誇れる地元”を全てのひとに。」をヴィジョンに建築・まちづくりにおける企画・設計・運営に携わるマイクロディベロッパー。空間プロデュース通じて、都市とローカルを横断した社会課題解決を目指す。芝浦工業大学建築学科、同大学院修了後、日本設計、VUILDを経て、現在はmicro development inc./CEO。ADDReC株式会社、NPO法人ローカルデザインネットワーク、一般社団法人超帰省協会、株式会社オープン・エーを兼務するマルチワーカー。



<ホスト>

連勇太朗(むらじ・ゆうたろう)

建築家、NPO法人CHAr代表理事、明治大学理工学部建築学科専任講師(建築計画研究室主宰)、株式会社アットカマタ取締役。

1987年神奈川県生まれ。2012年慶應義塾大学大学院修了、2015年慶應義塾大学大学院後期博士課程単位取得退学。学生時代にモクチン企画(現CHAr)を起業し、現在に至る。主な著書に「モクチンメソッドー都市を変える木賃アパート改修戦略(学芸出版社)。モクチンレシピで、2015年グッドデザイン賞受賞。


荒井聖輝(あらい・きよてる)

ソーシャルデベロッパー、NPO法人CHAr理事、株式会社ここくらす代表取締役。

1984年築地生まれ浅草育ち。外資系IT会社を退職後、2016年に地域課題解決を目的とした、まちづくり会社を起業。住宅型複合施設「しぇあひるずヨコハマ」を立ち上げる。2020年以降、横浜市内の商店街活性化や飲食店プロモーションにも携わる。未来の暮らし方・建築の提案「LOCAL REPUBLIC AWARD」受賞。「ETIC社会起業塾イニシアティブ」社会起業家選出。


■「CONNECT」とは?

CHArに関係する、不動産の専門家、建築家、研究者、社会起業家、まちづくりディレクターなど様々な領域で活躍する人が協働し、次世代のまちを豊かにするための空間やサービスを生み出し、より良いものにしていくためのトークイベントです。様々な知見やアイデアをもった人同士が議論しながら、現状の課題や事業展開の可能性を洗い出し、解決策の提案や次のアクションに活かすための”つながり”を生み出すことを狙いとしています。



主催:特定非営利法人CHAr(旧モクチン企画)


この記事は会員専用記事です。
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