特集モクチンスクール
2019.12.13 
モクチンスクール2019秋修了! さらに進化したスクールの魅力とは?!第2弾

本特集では、モクチン企画が培ってきた物件改修のノウハウを丸ごと学べるデザインの学校「モクチンスクール」をレポートしています。前回スクール記事に引き続き、2019秋で大きく進化した内容とその魅力についてお伝えいたします。

モクチン企画がこれまで培ってきた「築古物件の改修ノウハウ」を学べるデザインの学校、「モクチンスクール2019秋」が12月2日に最終回を迎えました。

モクチンスクールは全5回の講義の中で、1)物件の分析手法、2)和室洋室外構の改修の基本、3)効果的なプロモーションの3点について学びます。2019秋のスクールでは、改修コストの考え方を養う「そろばん力」と、賃貸経営の第一人者をゲストに迎えた「特別講義」が加わったことについて前回の記事でも触れましたが、実際にはどのような内容だったのでしょうか。




まず、「そろばん力」についてですが、改修するコストを考える上で避けては通れないのが、「工事の見積書」の適切な見方です。改修を依頼した工務店からは通常「見積書」が提示されますが、その明細に書かれている項目や数字の書き方からも、工務店の仕事の丁寧さや価格交渉のポイントについて読み取ることができます。

スクール第2回「和室の改修」のレクチャーの際には、実際に使われている見積書の一部を例に上げて、どういった部分に注意して見るべきなのかを具体的に学びました。




後半のワークショップでは、改修する物件に対してかなり予算を抑えた「目標金額」が設定されます。予算の設定も想定される家賃から算出したもので、「最小の手数で最大限の魅力を」とモクチンスクールがスローガンに掲げているように、必要以上に改修費を掛けないということが大変重要になっています。特に築古の物件では「アレもコレも古いから新しいのと変えよう」と判断してしまいがちで、そのままでは改修費があっという間に膨らんでしまいます。

それではどの部分を活かすのか、実際に物件の写真や図面を見ながら、モクチンレシピを使って細かく計算していくのが「そろばん力」を踏まえた大事なテクニックと言えます。




これまでのスクールでは、第2回から第4回までの講義を、前半レクチャー+後半ワークショップの形式をとって来ました。2019秋の会では、第4回の後半を「特別講義」とし、川崎市武蔵新城エリアで不動産業を営む石井秀和さんをゲスト講師にお迎えした「課題を価値に変える賃貸経営術」というテーマでのレクチャーをはじめて行いました。

モクチンスクールは、これまでのスクール卒業生やパートナーズ会員に限定した「単科受講」のコースも設けておりますが、第4回の特別講義には5名の方からお申込みがありました。「一度参加したら終わり」ではなく、何度でも学びに行きたくなるスクールを意識して、講義内容のアップデートに励んでいます。




石井さんは、講義の冒頭で自らを「土着系大家」と説明し、地域や家族の歴史を背負っていることを受講生に印象づけました。課題となっていた「外構の大規模修繕」という身近なテーマからはじまり、物件ではなく地域全体の価値を上げる「エリアリノベ―ション」の事例と考え方など、熱量と先見の明をもったプレゼンテーションは圧巻の一言。一見すると突拍子もないようなイベントやお店づくりも、集客や経営の観点を重視した上での戦略であるとお話されました。

そして、これからの不動産業で必要なのは、「ビジョン」と「覚悟」と「収支」のバランス、というメッセージが伝えられ、不動産に対する視点が大きく変化するきっかけとなりました。




また、第2回から第5回までの会では、受付から講義開始までの30分を利用した「物件個別相談プログラム」をご用意させて頂きました。これは、モクチンレシピで改修してみたい物件、そもそもどう改修すればよいのかわからない物件など、通常は「モクチン相談室」として請け負っているサービスを、期間中無償で実施する大変お得な「受講生特典」です。

本スクール開催中には、不動産オーナーの方、シェアハウスを運営する会社の代表の方が、実際に物件の資料や写真を持ち寄るなどして、積極的に利用して頂きました。




このほか、第5回の講義冒頭では「木賃ナンバーズ」という玄関回りを魅力的にするお手軽レシピについて、本当に簡単に施工できるのかを試すために、本物の材料を使ってラベル貼りの練習も行いました。ややコツの入る作業ですが、受講生が楽しみながら取り組めるのがワークショップの利点です。後半ではカメラはスマートフォンを使った撮影練習も実施いたしました。

モクチンスクールではこのように、スライドや資料で単に知識を詰め込むのではなく、実際にワークショップでふんだんに手を動かすことで、不動産業務の現場ですぐに活かせるスキルを体得することを重視しています。また、講義後の懇親会での何気ない会話の中にも、お互いのビジネスのヒントになることが多く散りばめられているのが、モクチンスクールの魅力と言えます。




さらに進化したモクチンスクール2019秋の様子、いかがでしたでしょうか?
モクチンスクールでは、これからも受講生からのフィードバックの下、さらに良いものへとプログラムを更新し続けます。これまでの受講生同士のコミュニティ形成にも力を入れて参りますので、受講してみたい方は是非今後の情報もチェックしてくださいね!

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