特集モクチンスクール
2017.10.23 
実践編スタート! スクール第二回『和室タイプの改修』

本特集では、これまでモクチン企画が培ってきた物件改修のノウハウを丸ごと学ぶことができる講座、「モクチンスクール」の開校に向け、既存のパートナーズ会員を対象に実施している「試験版スクール」の様子をレポートしています。


第2回となる今回からは、物件の分析がテーマだった第1回を踏まえ、ケース別に改修の提案力を身に着ける内容が始まります。まずは基礎編Ⅰ「和室タイプ」の改修のレクチャーです。


和室タイプを改修する「3S+α」の公式


前半では、和室タイプの一番大きな特徴である「真壁」を念頭に、どのようにすれば魅力的な改修が可能なのか、「3S+α」という公式を用いて詳しい説明がなされました。


3S+αは、和室タイプの改修における、Sから始まる三つのポイントと、さらに相性の良いもう1手間を加えるという+αの考え方を示したもの。


「古いものをすべて取り換えるのではなく、既存の良い要素を活かすようにに改修する」モクチン企画のノウハウを分かりやすく伝えるべく、スクールの教材として考案しました。

※「3S」の詳しい内容は、特集記事『知っておくと便利、改修の基本公式「3S」』にて解説しています。




とはいえいくら公式を覚えても、使いこなせなければ意味はありません。「3S+α」のポイントを抑えた物件の改修は、現場ではどのように進めればよいのでしょうか?


3つのSに対応する基本のレシピの紹介と、実際の事例写真を使いながらその具体的な使い方・考え方の解説が行われました。受講生の聞く姿勢からも、真剣な空気感が伝わってきます。





ワークショップでレシピ改修に挑戦


後半は、レクチャーの内容を習得するためのワークショップの時間です。70万円という予算枠を決めて、レシピによる改修のシミュレーションを行います。まずは、実際にモクチン企画が改修をおこなった物件の写真と図面を見ながら、その物件の良いと思う部分と、改修の必要がある部分の分析からスタートです。参加者が思いついたものを、ポストイットに書き込んでいきます。




次に、レクチャーで紹介したモクチンレシピを組み合わせて、分析結果を踏まえた魅力的な改修案を作っていきます。部屋のどの部分に何のレシピを用いるのか、あらかじめ決められた工事全体の予算と、個別のレシピの価格をうまく調整しながら決めていきます。あれもこれも替えたい欲求を抑えて、改修の優先順位をつけていく作業が、レシピを実際に使う上でのトレーニングになります。




レシピが決まったら、あらかじめ配られた図面に改修プランを書き込んで完成です。最初はお互い探り探りの様子のワークショップでしたが、次第に意見交換も活発になり、後半ではメンバーから笑顔がこぼれるシーンが多くありました。




最後には、それぞれのチームから改修プランについての発表が行われました。全く異なるコンセプトをもった改修案でも、しっかり予算内に収めた提案が行われていたことに拍手が起こりました。


受講生へのアンケートによると、「他の人の様々な意見を聞くことができて良かった」「これまでの改修に対する視点が変わった」など、ワークショップに対する前向きな感想が複数あり、今後は受講生同士の学びやつながりにも期待がふくらむ回となりました。


第三回のテーマは、洋室タイプの部屋の改修ポイントです。次回のレポートもお楽しみに!


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