みなさんこんにちは。CHAr副代表の川瀨英嗣(かわせ・えいじ)です。
2024年の春にスタートした連載「川瀬が物件オーナーになってみた」ですが、第4回目の今回はついに工事の全貌についてお伝えできればと思います!前回記事「着工までの道のり」でお伝えしたように、自分自身の物件だからこその難しさを乗り越えて、さまざまな工夫のもと工事を行いました。いつものモクチンレシピとは一味違う改修も行っていますので、要チェックです!
まずは今回リビングで採用した「いろどりカーペット」の紹介です。改修前の1階のリビングの床は写真のように畳貼りでした。ダイニングとリビングを合わせると広々とした空間になるため、ともに床を貼り替えることで効果的な改修になります。
改修前の1階リビング
改修中の1階リビング
「いろどりカーペット」は、文字通り空間を床から彩るレシピになります。今回は東リのCX-300シリーズから、GX3054というグリーンのタイルカーペットを導入しました。鮮やかな緑色が入ることで、空間全体が明るく、そしてモダンな印象を与えることができます。また、今回の畳からの変更工事に合わせて床下に断熱材を敷き込んでいます。建物全体の断熱工事はなかなか難しいですが、改修時に部分的に少しずつやっていくことで居住性を向上させられます。
次に玄関を紹介します。物件の外壁や玄関などのエクステリアは、物件の顔とも呼べる場所で、入居希望者の第一印象に大きく関わってきます。ただ外壁を塗装しなおすとなるとコストがかかるのも事実です。そういった時に便利なレシピが「シャイニング玄関」になります。玄関まわりを綺麗に整えることで、最小限の効果で古臭さが消え、グッと清潔感が増します。
改修前の玄関
改修中の玄関
玄関扉やサッシなどをシルバー塗装することで、明るく爽やかな印象が生まれます。ダイニング部分のサッシも同時に銀色に塗装することで、通りに対しての印象が一気に変わることがわかります。扉本体やガラス戸などは変えずに、塗装だけでここまでの効果を生むことができます。
このようにレシピを使いつつも、今回の改修ではレシピを使いすぎないこと、も意識しました。自分はモクチンレシピのプロであるため、どのレシピを採用するとどのような空間になるかをイメージすることは難しくありません。せっかく自分が持っている物件ということもあり、普段の仕事ではできない形の改修もしてみたいと考えました。
今回改修をお願いしている工務店の方は、これまでモクチンレシピを活用した物件改修に長く携わっていただいている、レシピユーザーでもあります。そのため、改修のすべてを細かくは指示せず、一定の範囲の判断を委ねてみることにしました。例えば、和室の壁の塗り直しでは普段通り壁は白く木部は残す「ぱきっと真壁」を使おうと思っていたのですが、現場での判断で木部も含めて白塗装をする形としてみました。
塗装の途中経過 この時点では木部は残している
こうして委ねてみると色々な発見があります。例えば壁面の天井の塗装では普段ツヤなし〜半ツヤの塗料を選ぶことが多いのですが、ツヤありの塗装となったためシーリングライトとの不思議な反射の相乗効果が生まれました。こうした偶然の発見も、これから生まれる新しいレシピのヒントになっていくと考えています。
シーリングライトがぼんやりと反射する天井
次回はついに物件の竣工写真とともに、どのような空間になったのかをお届けします!
ここまでの道のりは長かったですが、この物件でできる改修のアイデアをたくさん詰めこむことができたと思っています。元の物件の魅力を最大限活かす改修のアイデアに乞うご期待!
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