たくさんあるモクチンレシピのなかから素敵なアイディアと出会ってもらうために、毎月ひとつ、モクチン企画がおすすめのレシピを紹介しています。2019年1月にご紹介するのは、モクチンレシピの中でも基本中の基本、和室をきれいに仕上げる「ぱきっと真壁」です。
ふだん私たちは、「洋室・和室」といった言い方で、部屋を区別をしますよね。建築的な考え方では、ふたつの違いは壁のつくりに由来します。洋室は「大壁(おおかべ)」といって柱や梁の隠れた壁で、和室は「真壁(しんかべ)」といって柱や長押といった木の部位が見えるつくりです。「ぱきっと真壁」は、そんな和室のしつらえを活かした改修を行うためのアイデアです。
「和室の部屋はどうも古臭くて...」と、和室を洋室に変える工事、つまり真壁の柱梁を隠して、大壁に変えてしまう工事をついついやってしまいがちですが、ちょっと待ってください。部屋の印象を悪くしているのは和室のどの部位か、よく見てみましょう。
上記の事例では、建具を交換していますがそのほかは「ぱきっと真壁」で壁・ふすまを白く仕上げた以外は、畳も板天井も、柱や長押もそのまま残しています。
白く明るい面に仕上げ直すだけで、古びた柱や板天井の素材感が引き立ち、素っ気無い洋室にはない個性が感じられます。和室は人気がない、とひとくくりに考えず、むしろ差別化のチャンスだと考えてみましょう。
洋室らしくしなくても、ふすまや建具、照明などワンポイントを変えるだけで印象が大きく変わるのが、和室のいいところです。事例写真を色々見て、どこを変えたら良いか、アイデアを膨らませてみましょう。
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いかがだったでしょうか。「ぱきっと真壁」は、部屋を整えるベースにおすすめのレシピです。和室の改修にお悩みならば、はじめの一歩としてぜひ活用してみてください!
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