6月5日(金)に「2020以降の賃貸を考えるーwithコロナ時代の不動産、住まい、まちー」と題して、今後の社会において必要となる視点を議論する、ZOOMによるオンラインイベントを開催しました。
"全世界が新型コロナウィルスによって大きな変化の時期に晒されている今、改めて2020以後の賃貸、不動産、住まい、まちにおいてどう向き合い、ビジョンを描いていくのかをモクチン企画で考えていきたい。ちょうどNPO法人としての総会を迎えるタイミングにて、モクチン企画の理事でもあるブルースタジオの大島芳彦さん、株式会社貞雄の土谷貞雄さんのお二人と、モクチン企画のメンバーでもあり「しぇあひるずヨコハマ」を運営する荒井聖輝さんを交え、オープンな議論を場を設けてみてはどうか。"
そんな思いから今回のイベントを急遽開催することにしました。
当日は、45名(うち、モクチンメンバーズとパートナーズ会員22名)の方にご視聴いただき、質問タイムではコメントにて参加もしていただきました。
イベントの冒頭では、モクチン企画代表の連より、今後のモクチン企画の方向性や議論のテーマについての解説が行われました。
「withコロナ時代」というのは誰も答えをもっていない大変困難な時代であり、今日の議論についても結論を出すのではなく、それぞれの視点から課題について改めて問いかけるきっかけとなることを目的としました。
それぞれのゲストはリモート参加で、「今後の賃貸について」をテーマにそれぞれの考えをフリップ形式で発表してもらい、その後にフリーディスカッションをするという流れで議論は進行していきました。
土谷さんからのキーワードは、「日常を楽しく」「ちょっと〇〇」。
社会全体に様々な制約がある中で、まちや暮らしに劇的な変化をもたらすのではなく、「ちょっと試しにやってみる位が良いのでは」と軽やかにお話されているのが印象的でした。
次に、大島さんが挙げたキーワードは「地域循環」「流動資産」「参加・福祉的」。
地域の人口が減少していくことが前提のもと、その地域の中での交流や経済を回していくこと、そうした循環への参加のきっかけを作っていくことなど熱心に語って頂きました。また、「賃貸住宅」と「賃貸共同住宅」の違いなどにも触れ、より議論が深まりました。
荒井さんが挙げたキーワードは「混在」「点在」「自在」。
これまでの賃貸の画一的なイメージとは逆に、様々な目的で複数の場所で使えるようにしてはどうか、という内容でした。
大家を営んでいる参加者からのコメントでも「自在」についての質問が挙がり、具体的な方法について模索していることを伺い知ることができました。
このように、ゲスト三人はそれぞれ違ったキーワードを使いつつ、その根っこの部分においては共通する視点をもっており、その後のディスカッションでもお互いの意見を参考にしながら、自分の考えについて補足や深堀りをするなど、活発な議論が展開されました。
最後にまとめを行いましたが、今回のイベント全体を通じては「地域循環型の暮らしを目指すために、ちょっとした〇〇をまちに点在させる」という一つのテーマが見えたようです。
そして、このテーマは、モクチン企画がこれまで培ってきたモクチンレシピやプロジェクトにも共通しています。
参加された方のアンケートでは、「もっと話を聞きたかった。」「時間が短く感じられた。」という感想を多く頂きました。ZOOMを使ったトークセッション型のイベントは、今回は初めてでしたが引き続き、このようなオープンな議論の場を設けていきたいと考えています。
イベントのアーカイブ動画は
コチラからご視聴頂けます。
是非ご覧ください!