「くりぬき土間」は、廊下側の壁の一部をくりぬき、各住戸の前に土間スペースをつくるレシピです。居室と廊下に適度な距離が生まれるので、居心地よい廊下に生まれ変わります。
木賃アパートの廊下は、洗濯機、仕事道具、自転車など、私物で溢れゴチャゴチャとしている状況がよくあります。
こうした状況が、アパートが周囲から嫌煙されがちな要因にもなっているのです。
こうした廊下の雑然とした状態を解決することでアパートの印象を変えることができます。
耐震補強も含めたアパート全体の改修を計画する際に検討してみてください。
アパートの廊下側の壁をくりぬき、各住戸の前に土間スペースをつくります。
玄関扉を、ガラス框戸やガラスの掃き出し窓にすることで、居室に光を取り入れることができます。
室外機や給湯機などの設備類は、土間スペースの側面に納めることで廊下をよりすっきりと見せることができます。
また、土間と玄関が明るくなることで、部屋が暗くなる心配をすることなく、廊下側に耐震壁を配置し、耐震補強をすることができるようになります。
*このレシピは、壁の位置を変えるなど調整が必要です。耐震診断をし、耐震計画とセットで考えてください。